過食嘔吐が治った**あなたは私の日向です** -6ページ目

本当に良い医者

blog-healさんの記事を読んで思い出したので書きます。

 

「良いお医者さん」とは一体どういう人のことをさすのでしょう?

最近ずいぶんと機械的なお医者さんが増えているように感じますが、

果たしてそれが良いのか悪いのか。

私は機械的なお医者さんは好きではありません。

心臓の音も大して聞かず、患者さんが言う症状をパソコンに打ち込むと

自動的に処方する薬の選択肢が出てきてそれを選ぶようなシステムが整った病院の

お医者さんなんてもってのほかです。

かと言って悪いとは言えません。
昔からそこにある個人病院の、よぼよぼのおじいさん先生は

確かに人間的で身近な存在で、

患者さんの「心」を第一に考えてくれるかもしれません。

だけど長く開業しているお医者さんだけに、「医者としてプライド」みたいなものからか

医学の進歩を認めない人もいるような気がします。

自分が一旦身につけた知識と学会で得た知識だけで

それ以上勉強しようとしない。

機械的であっても実践経験が少なくても、

若いお医者さんや現役の医大生の方が「最新の医療」には精通している。

機械的な医者も人間的な医者も

どっちもどっち、二つに一つみたいな感じです。

ところがそうではない例を一つだけ知っています。

 

私は昔個人病院に勤めていました。

看護婦ではありません。

医療事務兼院長・副医院長秘書としてです。

その病院の院長先生は内科・胃腸科、

副院長先生は院長の奥さんで小児科・アレルギ-科を担当していました。

開業して15年以上たっています。

二人とも経験豊富で腕が良く、

しかも人間味あふれるある温かい医者だと評判のお医者さんです。

患者さんも先生をとても信頼しています。

 

ところがある日院長が

「少しの間、診療時間内であっても

副院長と交替で抜けたり、休診にすることが増えて迷惑をかけるかもしれないが

宜しく頼む」と言い出した。

訳を聞くと

医学はどんどん進歩していて、昔得た知識だけじゃ足りないと感じてきている。

もちろん独学で勉強してはいるし、実践では負けない自信があるけれど、もしかしたら

知識では現役の医大生より劣ってしまうかもしれない。

今の知識のままでは、もしかしたら救える患者さんを救えないことだって出てくるかもしれない。

だから、大学で現役医大生と同じように必要な講義を受けて勉強し直したいんだ」と。

 

今のままでも十分やっていける。

しかも院長も副院長も夜は看護学校の講師。

地元では名医として有名な医者。

現役医大生に混じって授業を受ける医者などきっと自分達しかいないだろう。

講師だって自分より年下かもしれない。

周りにバカにされるかもしれない。

それでも二人は勉強しに行った。

 

私はそこに「者としての本当のプライド」を見た気がしました。

そして思いました。

この二人のような人こそ 本当に良い医者なのではないかと。

今、病院を退職した私は院長や副院長に会うことはありません。

でも私は、あの二人に出会えたこと、

あの二人の下で仕事ができたことを今でも誇りに思うのです。

そして、私は自分が患者としてこれから行く病院に

二人のような医師がいることを期待してしまうのです。

ステビアさまさま

私が花粉症になったのは小学校5年生の夏です。

田舎の農家に生まれ、小さな頃から草花や土にふれて育ったのに突然なりました。

食べ物でのアレルギ-やアトピ-はなかったのですが

理科の授業で野原へ行った時に急に目がかゆくなりました。

気になって目をかいていると、どんどん視界がせまくなってきました。

私の顔を見た友達の

「ギャ-」という声で自分の顔の異変に気づきました。

ぼやけた視界のまま鏡を見ると

何だか白目の部分がぶよぶよして腫れていて、

黒目は下まぶたの上に数ミリのぞいているだけ。

「ギャ-きもちわるい~!!w(☆o◎)w」自分でも叫んでしまうほど。

すぐに眼科へ連れていかれました。

そこではじめて聞いた「アレルギ-性結膜炎」と「花粉症」という言葉。

アレルゲンは「ブタクサ」「ハルガヤ」「オオアワガエリ」「ハウスダスト」でした。

「ハウスダスト」はわかりましたが他は聞いたことがありませんでした。

でも写真を見れば田舎の道路淵ならどこにでも生えている雑草でした。

以来毎年時期がくると目がかゆくなっていました。

中学生になる頃には

症状はくしゃみ・鼻水のひどい「アレルギ-性鼻炎」が加わり、

さらに高校を卒業する頃には

「りんごを一かけら」や「さくらんぼを一粒」食べただけで

喉の奥の方(耳の方)が我慢できないくらいかゆくなるようになってしまいました。

時期が来る少し前からアレルギ-の薬と点鼻でなんとかしのいできました。

 

飲んでる方多いかもしれませんが、

寝る前にのむ「ジルテック」。

慣れないと朝起きても眠いんですよね~

飲まなくてすむようになりたいなぁ。

 

点鼻液も

人前では恥ずかしくてできないし・・・

 

中でも耳鼻科でする鼻吸入は一番はずかしい・・・

小さな子供ばかりの中で吸入していると

吸入がイヤで泣き出した子供に向って必ず

「ほら見てごらん。お姉ちゃんだって頑張ってるよ」と看護婦さん。

鼻に吸入を入れたまま子供に向って

「一緒にガンバロウ!」笑顔を見せる私。

なんてマヌケなんだろう・・・

 

こうなったら体質改善をしようと

昨年春から「ステビア」というものを飲んでいます。

もちろん薬と併用して飲んでいましたが、昨年は以前ほどひどくなりませんでした。

今までは、鼻にチリカミを詰めたままにしておきたいくらい止まらなかった鼻水が

それほどひどくならなかったのです。

目もそれほどかゆくならなかったので

市販のク-ル目薬で乗り越えられました。

今年は薬を飲んでいないにもかかわらず、今のところ全く症状がありません。

これはもしや!!

でも そんな簡単に治るとは思えないので、

時期がきたら薬は用意しようと思いますが、

少し体質改善できてる気がしてきました。

 

社割で安く買えるとはいえ

アナタ結構いい値段してるんだから

頼みますよ~

ステビアさま(-||-)合掌

 

 

 

 

 

 

お父さんお母さんへ

もしも

あなた達二人が

私の過食嘔吐を知ったなら

あなた達二人は

自分をひどく責めて泣くでしょう

そして自分たちの選択を後悔して立ち直れないくらい苦しむでしょう

あなた達二人はそういう人です

自分の非をなかなか認められない私とは違います

 

だけどお父さんお母さん

私は一度だって

自分の両親があなた達二人以外ならよかったなどと

思ったことはありません

他の子の

どんなにステキなお父さんお母さんに出会っても

私のお父さんお母さんがあなた達二人でよかったと

いつも感謝するのです

 

私はあなた達二人を尊敬し

あなた達二人がつくりあげた家族も尊敬し愛しています

あなた達二人はいつも私や妹達の味方でした

世界中を敵にまわしても

きっと二人は味方でいてくれる

昔も今も変わらず

私はそう信じています

 

 

だから

どうか自分を責めないで

私も自分を責めるのをやめました

今は元気で幸せです

これからもっと幸せになろうとしています

今幸せでこれからも幸せになれるのは

お父さんお母さん

あなた達二人のお陰です

あなた達二人の子にうまれて

あなた達二人がつくりあげた家庭で育って私は

今こうして生きていられるのです

 

だから

どうか苦しまないで

私は自分より人を大切にするあなた達二人の娘で

だからやっぱり私も自分より人を大切にしてしまった

それがたまたま過食嘔吐につながってしまっただけなのです

 

もしも私に

過食嘔吐にならないかわりに

あなた達二人以外の人が両親である選択肢があったとしても

私は迷わずあなた達二人の子である今を選びます

どんなに過食嘔吐が辛くても

私はあなた達二人の子供であることに誇りを持っていて

あなた達二人の存在が私をいつも支えてくれるから

 

もしも私に

過食嘔吐にならないかわりに

自分のことしか考えられない

人にも好かれない人間になる選択肢があったとしても

私は迷わず過食嘔吐に苦しんだ今を選びます

過食嘔吐に苦しんでいても

どこかで

自分より人を優先してしまう自分が好きだと思っているからです

 

だから

お父さんお母さん

ありがとう

どうかこれからも

ずっと元気でいてください

 

 

 

 

 

被害妄想の人

遊びに行った変人図鑑さんのブログを読んで思い出したので書きます。

 

高校の頃、
友人と二人で列車に乗っていた。
少し離れた席で友人の男友達がテストの結果で談笑していた。
すると男の子達の近くに一人で座っていた20代後半の女の人が
いきなり立ち上がり、彼らに向って
「スケベ!」と言い放った。
彼らは自分たちのことではないと無視していたが、
女の人は
「やめてよもう。いやらしい。あぁやめてやめて!
スケベ!スケベ!」
とわざと聞こえるように
悪態をついた。

彼らが口を開くたびに

「スケベ!私を何だと思ってるの?あぁいやらしい!」

と一人でさわいでいる。

彼らが無視し続けたのはもちろん
私と友人も彼女の独りごとだろうと気にせず
目をつぶってウトウトしていると
しばらくして目の前に人の気配がした。
おそるおそる目を開けると
彼女がたっていて、
私のたちを見下ろし
「気づいてるなら助けてよ!」と捨て台詞を残し列車を降りていった。

意味がわかりません。
誰か助けてあげて下さい。

 

もっとすごいのあるんですけど、

それはまた今度UPすることにします。

顔の毛細血管が切れる

昨日体調が悪かった。

 

それなのに無理してパスタを食べたら

のどの奥につまってしまった!!

くるしい・・・

これは大変だ。

吐かなければ。

でも過食嘔吐が完治して一度も吐いたことがない私。

お酒にも強いので・・・

しかも水分をほとんどとらずに食べたものだから

簡単に吐けない!!

でも苦しくて仕方がない。

どうしよう・・・

過食嘔吐をしていた頃の嫌な記憶がよみがえる。

今日やってまた再発したら・・・

でも仕方ない。

やるしかない。

こうなったら

3年前に封印した例のアレを・・・

一指し指と中指をつっこんで

のどに力を入れた。

だめだ

出てこない。

もっとのどに力を入れる。

涙が出てきた。

頭も痛くなってきた。

やっととれた。

楽になった。

でものどと首と頭が痛い。

鏡で顔を見ると・・・

昔の化け物に近い私がいる。

昔の記憶がよみがえってきて

泣きそうになってしまった。

でも幸い

また前みたいに過食嘔吐になるという不安はなかった。

ただ

次の日朝鏡を見ると、

\(>◇<)/ギャー!

目の腫れはだいぶひいているものの

顔中で内出血していて赤い斑点がたくさんある。

気持ち悪い・・・

のどに力を入れたときに

顔の毛細血管が切れてしまったようだ。

|||||/( ̄ロ ̄;)\|||||||ガ-ン

 

ファンデ-ションで隠してみたが、目の下はヒドくて隠れそうにない・・・

オッサンしかいない職場で常にスッピンの私は

もう気にしないことにした。

上司には「顔どうした?」と言われたけれど、適当にごまかした。

お昼休み

アレルギ-の薬をもらいに皮膚科へ行った。

ついでにお医者さんに

「顔の毛細血管きれたみたいなんですけど・・・」と言ってみた。

先生と看護婦さんは笑いながら

「妊婦さんが良くなるんだよ」

と言った。

そして

「便秘には気をつけなさいね」

と笑いをこらえて言った。

 

私は便秘で力入れすぎてなったんじゃな~い!!!

でも手をつっこんで無理やり吐いたからとも言えず・・・

 

昔は目の腫れと肌荒ればかり気にしていたけれど、

もしかしたら

毛細血管とかも切れてたのかもしれないなと思った。

 

 

 

 

 

私も見ました!

数年前に社員旅行でロスへ行った時、

空港で

加藤晴彦を見ました!

 

集合時間に寝坊して髪もぐちゃぐちゃ顔はスッピンで

空港を歩いていた私と友達。

ぼけ~っとしていると、

向こうから

サングラスをかけて黒人のボディ-ガ-ドらしき人と歩いてきた春ちゃんらしき人が!

通りすがりに春ちゃんモドキと目が合った私と友達が

「加藤晴彦に似てたね~」

と言いながら少し振り向いた時、

私たちにバレたと思ったのか、

慌ててトイレへ入っていった春ちゃんモドキ(いえ実際本物の春ちゃんなんですけど)。

春ちゃんモドキのおかしな行動で急に疑いはじめた私たち。

「もしかして本物なんじゃない?」

集合場所へ戻ると

一緒に旅行していた看護婦さんたちが

加藤晴彦君たちと写真とっちゃった-」と言っている。

「やっぱり!」と私達。

「でもまぁいいか」と速攻あきらめてトイレへ行った。

トイレから出ると

また春ちゃん発見!

今度はマネ-ジャ-らしき女の人と話している。

まわりには仲間と思われる黒人と他に数人いた。

これはもう迷惑を承知で行くしかない!

マネ-ジャ-さんらしき人に

「すみません。写真一枚いいですか?」と聞くと

あっさりOKしてくれた。

しかも春ちゃんだけ撮るつもりが、

私たちも一緒に入れてマネ-ジャ-さんがとってくれるという。

私たちは前出のとおり

髪がぐちゃぐちゃでスッピン。

私は友達と顔を見合わせる。

ぐちゃぐちゃだけど まぁ いっか

結局とってもらった。

できあがった写真を見たら

本当に髪は二人とも寝癖がついたままでスッピンだ。

それだけではない。

実はその写真、

よく見ると

立っている春ちゃんのすぐ後に座って

少しうつむいて何かを飲んでいるヒロミ(伊代ちゃんの旦那)が写っている。

そういえばその頃深夜番組で、

春ちゃんとヒロミがアメリカでロケをした企画モノがあった。

そういえば看護婦さんも

「加藤晴彦君 たち」って言ってた・・・

ヒロミも一緒にいたんだ-!

それなのに私たち

春ちゃんだけに声かけてしまった!

しまった!

ヒロミさんごめんなさい。

でもあの写真私の宝物で今も机に飾ってますから。

 

追記 

後日看護婦さんたちの写真を見せてもらったら、

まるで春ちゃんとヒロミさんの方が看護婦さんのファンみたいで、

ヒロミさんが妙に恐縮して緊張している写真でした。

それを見た私は

そんなヒロミさんが少し好きになりました。笑

 

 

パンツが丸見え・・・

昨日は天気が良く暖かい日だった。

道ゆく人は春の服装。

午後1時頃

私は昼食を買いに車で出かけた。

信号で止まりふと横を見ると

街へ出ようとバス停に向っているのか

オシャレをした若い女の子が二人並んで歩いている。

と言っても私と多分同年代。

「春だなぁ」なんて

のんきに彼女たちの服装を見ていたら

通りすぎて行った二人のうちの一人の後姿に

目が釘づけになってしまった。

彼女はピンクのジャケットを着て白いスカ-トを履いている。

が、

そのスカ-トはおそらく重ね着用なのだろう。

下地がついていない様子。

そんな薄地のしかも白いスカ-トを

下着の上にそのまま履いているもんだから

これでもか!というくらい

紺色パンツ(下着)が透けている。

もう透けているというより

真昼間の光が当たっているために

パンツ(しつこいが下着!)で歩いているように見える!

横に並んで歩いている友達はまったく気づいていない。

通りすぎる男性ドライバ-は皆困惑した表情。

 

教えてあげるべきか・・・

それともアレはファッションなのか・・・

いや いくらなんでもアレはないよな・・・

痴女なのか・・・

いや 友達は普通だし違うだろ・・・

 

ものっすごい悩んだ。

いきなり車から降りて近づいて声をかけても

変な人だと思わる。

でも私は同年代で同姓。

言うなら私しかいない!

でもどうしよう・・・

車で通り過ぎて300mくらいすすんだ。

やっぱおせっかいだよな・・・

でも今ならまだ彼女が恥ずかしいの最小限でおさえられる・・・

でもなぁ 知らないほうが幸せなのかな・・・

どうしよう・・・

1kmくらいすすんでしまった。

 

いや

これは教えてあげるべきだ!

よし言おう!

Uタ-ン。

彼女たちの近くまで行き、車を停めてかけよった。

「あのぉ~ いきなりごめんなさい。

変な人だと思わないでください。

そっちの彼女、ものすごく下着が透けているので・・・

だまってられなくて

ほんとごめんなさい」

ひたすら謝る私。

透けていた方の彼女が しまったという顔をして

「あっ・・・やっぱりそうですか・・・」と持っていたバックでお尻を隠した。

「全然気づかなかった~」と友達。

私はもう一度「ほんと ごめんなさい」と言い、

透けていた方の彼女は「いえ いいんです」と言った。

車にのって走りさる私。

バックでお尻を隠しながら歩き出す彼女。

 

私は何だかものすごく悪いことをしてしまったような気がした。

どうなんだろう。

私がしたことって・・・

一般的に

やっぱおせっかいすぎですか?

昔からそうなんです。

ウロウロしてるおばぁさんとか

勝手に転んだじぃさんとか

雪に埋まってる車とか

新入社員とか

なんかほっておけなくて・・・

あんまりおせっかいなのも

今は「常識はずれの変な人」になってしまうのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春だし。

punipunipoohさんのところへ遊びに行ったら

春らしくなっていて、

私も真似してスキン変更してみました。

蝶も鳥さんも好きだし、

シャボン玉も気になるけど

黄色と水色と緑が好きなので

お花のにしました。

気分が明るくなれればいいな。

春だし。

今日はあいにくの雨だけど。

過去の自分の影におびえる

前にもUPしたが、

私が現在婚約して一緒に住んでいる彼には

同棲もし、親公認で5年つきあった彼女がいた。

その彼女は彼と別れて半年後に別の人と結婚し、

今は子供もできて幸せに暮らしていると聞いた。

彼と彼女が別れる時には、

彼には私、彼女にも別な人が心にいて、

「お互い一緒にいる相手が違う」と納得して別れたというから、

私はそこまで罪悪感を感じる必要がないと周りにも彼にも言われてきた。

だけど彼女がまだ彼とつきあっている間、

私の存在が彼女をどれほど不安にさせ、彼女をどれほど傷つけたか

その罪は計り知れない。

彼女がどんなにいい子か私は知っている。

本当に申し訳なくて仕方がない。

彼女は背が小さくとても愛らしかった。

はっきり自分の意見が言えて

しっかりしていて面倒見もよい。

本当に魅力的な女の子。

もしこんな知り合い方でなければ、

きっと私たちはものすごく仲の良い先輩後輩か友達になれただろう。

彼女はきっと私を憎んでいただろうが、

私は彼女を羨ましいとは思っても憎いと思ったことは一度もない。

彼女はそれほどに素敵な女の子だった。

 

私が再び彼と付き合い始めた時、

私は背の低い女の子が気になって仕方なかった。

罪悪感からなのか、少しでも彼女に外見が似ている子を見かけたら

心臓がバクバクして足がすくんで動かなくなった。

付き合い始めほどひどくはないが、

3年以上たった今でも同じ状況では緊張する。

 

私は彼の愛情を信じているものの、

「浮気は絶対にしない」とはどうしても思えない。

彼がどれだけ私を思ってくれているか痛いほどわかるし、

時間にも心にも余裕がなく、今は浮気の影すら全く無いということも

わかっていながら信用しきれないのだ。

私の不安はいつまでも消えない。

過食嘔吐が治っても消えなかった。

もし彼と結婚して子供ができても

この不安は一生消えないのかもしれない。

そこにあるのは過去の私の影。

元彼女や彼の職場の子や彼の幼なじみたちを通してみる

過去の私自身の影だ。

私はそれにおびえる。

 

高校生のある時期から

いつの時にも彼の心の中に私はいて、

彼女がいても何をしていても

常に私の存在は彼の中で大きく特別だった。

何かがあった時には

家で待っている彼女よりも先に

まず親友の私に電話してきた。

守らなければならない位置にいるのが彼女だとしたら、

自分を支えてくれるかけがえのないモノの位置にいたのが私。

もし彼が誰かと結婚しても

私の存在は一生変わらないという自信があった。

でもそれで満足していたわけではない。

心のどこかで

いつかは・・・と思いながら

でもそんなことを少しでも考える自分を否定し、

自分に嘘をついて気持ちを押し殺していたのだ。

(だから彼といつまでも決別することができなかったのだろうが・・・)

そんな私が彼女に昇格してしまった今

彼の心の中で特別だった私の位置がぽっかり空いた。

と思う。

彼は人一倍寂しがりやだから、

私が居なくなってあいた大きな穴を、

ぽっかり空いたままにしておけるとは思えない。

私が居たその位置に

今度は誰かを補充しないと

生きていけないのではないか。

すでにそれは浮気とは言えないレベルなんだけども、

(自分が居たから一番わかる)

彼はそれなしで生きていけるとは思えない。

 

私がそう言うと彼は

「そんなことは無い。

穴なんてあいてない。

もう守りたいものも、自分を支えてくれるかけがえのない大切なものも

全てお前なんだ。彼女も親友も今は全てお前なんだよ」と言ってくれるが、

私は不安で仕方がない。

彼は私への愛情に絶対の自信があるし、私からの愛情にも絶対の自信をもっている。

これほどまでに思っているのに私が不安になる意味がわからないと言う。

彼の気持ちも少しわかる。

でもこれは

私が過去に犯した罪への神様からの罰なんだ。

きっと一生背負っていかなければならないこと。

私は自分の影に追われて生きていく。

彼と別れたら

私は開放されるだろう。

私は幸せになれるかもしれない。

自分が愛する気持ちより

相手が自分を愛してくれる気持ちの方が遥かに強いと自覚できる相手を

彼と同じくらい好きになれれば・・・

でもそれがなかったから

今もまだ苦しんでいる。

これから先も

きっと苦しみ続ける。

 

 

彼とのはじまり

過食嘔吐が悪化したきっかけでもあり、

過食嘔吐が完治するきっかけでもある今の彼。

実は高校3年生の時つきあっていた。

 

高校2年生で同じクラスになり、以来ずっとケンカ友達。

毎日お互いをけなしあい、バカなことばっかりしていた。

彼が私の好きな人(元彼)の部活仲間ということもあり、

彼の彼女が私の友達であることもあって、

そのうちお互いに電話で恋愛相談するようになる。
3年生になる頃には、
異性の中では何でも一番に相談するようになっていた。
でも学校では相変わらずで、ふざけてはケンカばかりしていた。

担任の先生に

「頼むからお前達仲良くしてくれ」と頭を下げられたこともある。

そんなわけで、高校3年生の秋に彼が電話で告白をしてきた時も

いつもの冗談だと思っていた。

日がたち、彼の気持ちが本気だと確認できても
私には他にずっと好きな人がいたのですぐにOKできなかった。

彼のことを友達としか見れなかったわけではない。

逆に好きになって傷つきたくないと思っていたくらいで。

ただ彼よりもっと好きな人(元彼)がいて忘れられなかっただけ。

でも結局、

告白を断って彼との関係が壊れるのが嫌でつきあうことにした。
女の人にだらしがないイメ-ジがあって私の女友達に嫌われていた彼だが、
私とつきあうようになってガラっと変わり、
私を大事にしているのが認められて女の子にも嫌われなくなった。
一緒にいてもいなくても
彼が私のことを本当に好きなんだと強く感じた。

それは両親と親友にも勝る勢いだった。
卒業後、私が地元に残って浪人、

彼が車で片道3時間のところにある大学へ進学して離れ離れになっても
彼の気持ちは益々強くなり、私は一度も不安になったことがなかった。
逆に重いくらいで・・・(汗)

彼のことはもちろん好きだったが、
彼が私を思ってくれるほど
私は彼を思えないのがだんだん申し訳なくなってきた。

自分でもよくわからないが、そのことが耐えられないほど辛くなってしまった。

私は記憶に無いのだが、

わざわざ会いに帰ってきてくれた彼に向って

「消えて」

と言ったそうだ。(我ことながらヒドイ・・・涙)

 

結局その年の夏に別れた。
少しして彼に別の彼女ができ
私にも別の彼氏ができた。
その頃にはお互い友達に戻り
何かあったときだけ電話や手紙で連絡を取り合っていた。

もう彼が嫌だとは少しも思わなかった。

それどころか、お互いを大切にする気持ちは誰よりも強く、

異性の親友と呼べるほどになっていった。


私が大学受験に失敗し予備校の彼と別れて就職をした頃、
高校の時ずっと好きで忘れられなかった人から連絡があり、

つきあうことになった。


親友になったその彼の方は、

つきあっている彼女が卒業を期に彼を追いかけて進学し、
同棲を始めたとのことだった。
彼女に悪いと、彼とはしばらく連絡をとらずにいたが、変わらず親友だと思っていた。

少しさみしい気がしたが

でもそれだけだった。
それだけだと思い込もうとしていたのかもしれない)


ずっと好きでつきあうことになった彼は会えない分頻繁に電話をくれた。
でも毎日仕事で覚えることに忙しく心に余裕がなかった私は
だんだん面倒になってきてしまい、結局2回しか会わずに別れてしまった。
(その頃はすでに過食嘔吐が始まっていたので精神的にも不安定)

しばらくしたある日

親友に戻った彼から電話がきた。
たあいのない話をした。
彼が何か言いたそうな気配がした。
でも気づかないふりをした。
彼が最近好きになったという「ゆず」のアルバムの話をした。
私はその頃『夏色』しか知らなかったが、
おちゃらけていた彼が突然真剣になり
「この曲を聞いたらいつもお前を思い出す」と言い
電話ごしに『以上』という曲を聞かせてくれた。
君は僕が思ってる以上に 物事に純粋で
君は僕が思ってる以上に人に あったかくて
だから だから 5分だけでいいから
僕の横にすわってて
ぜいたくなんかは言わないから
僕の横にすわってて

急に涙が出てきてとまらなくなってしまった。
彼が
「お前が俺をふって友達に戻りたいと言っただけで、

俺の気持ちは昔と何も変わってない」と言った。

 私は強がってなんともないふりをしようとしたが無理で、
気持ちが抑えられなくなり
彼のことが好きだと認めた。
でも私は 彼の彼女がどれほど彼を好きで
彼も彼女をどれだけ大事にしてきたかを知っていたから
もう二度とこんなことは言わないと誓った。

気持ちはお互いの心にしまって会わずにいたのに
神様のいたずらか、車で何時間も離れた所に住んでいるにも関わらず
私たちは何度も偶然会ってしまった。
何度目かに会った時、気持ちが抑えられなくなり
それ以来隠れて会ったり連絡をとりあうようになってしまった。
私は悪いことだと知りながら、彼からの連絡を待つようになってしまった。

自分を責め、彼女への後ろめたさに押しつぶされそうになりながらも

どうしても彼を嫌いになれなかった。

一度は消えて欲しいと思うくらい嫌になったのに・・・

2番目でいいとは思っていなかった。

でも彼女と別れて欲しいとは言えず

逆に「彼女と別れたらもう二度と会わない」などと強がってしまった。

そんなことが4年も続いた。

つづく・・・