女の親友 2 | 過食嘔吐が治った**あなたは私の日向です**

女の親友 2

私には女の子の親友が二人いる。

どちらも高校生からの親友である。

 

もう一人は

高校1年生の時に出会い、

女の子としては全く違うタイプでありながら

同じ人を好きになり、

ライバルで嫌いになるどころか、

知れば知るほどなぜかお互いを好きになり

いつの間にか親友になってしまった。

彼女は私を絶対に否定しないし

私も彼女を絶対に否定せず

大好きな彼氏よりも大切な存在だとお互いが認めあっていた。

彼女とは彼女が離婚して帰ってきたのを期に

交流が再開したのだが、

現在は年賀状のやりとりだけになった。

前の旦那の異常な束縛や行動のせいで

過食嘔吐と睡眠障害になってしまっていた彼女は

治そうと心療内科に通い出してから

症状が悪化し、

私以外の誰に対しても攻撃的になってしまい、

最後には夢と現実の区別がつかなくなってしまった。

ある日夢を見た彼女は

現実ではないことで私に不信感を抱くようになった。

誰よりも私を信頼し、私に依存していたがために

私に不信感を抱く自分が許せず

彼女は自分を責めたり私を憎んだり

とても苦しんだ。

私はどうすることもできず

何をしても何を言っても彼女を苦しめることになってしまい、

彼女が落ち着くまで距離を置く他に道はなかった。

彼女のことを男の親友(彼女の元彼)に託し、

私たちは離れた。


あれから彼女は男の親友と再婚し子供もできた。

前の旦那の子供である2人も合わせて

4人で仲良く暮らしているようだ。

毎年届く写真入りの年賀状から状況を推測するしかないのだが・・・


彼女が夢と現実の区別がつかなくなり、

ありもしないことに怒り

毎晩真夜中や明け方に電話をかけてきたり

電話に出ない時には何時だろうが家まで来たり、

夢で自分の元旦那と私の彼が重なってしまったのか

突然彼の職場に怒鳴り込んだりした毎日が1ヶ月以上続いた。

私たちの友情を高校の頃から見てきた私の彼は

怒りはしなかったものの

彼女をとても怖がった。

夜中に私が彼女に呼び出された時には

「頼むから行かないでくれ。

行ったらお前が無事に戻ってこない気がして怖い」と言った。

正直 私も彼女が怖いと思ってしまった。

誰よりも信用して信頼できる大切な親友なのに

怖いと思ってしまった。

彼女にはとても申し訳ないと思うが


年賀状以外で一切連絡をとっていない今では

もう彼女が怖いとは思わない。

彼女が怖いと思ってしまった時期も

彼女が嫌いになった訳ではない。

むしろ

何をされても変わらず大好きで

どうにかして彼女の心が治り

ずっと一緒にいられることを願っていた。


彼女と連絡を絶つと同時に

彼女の旦那となった男の親友とも連絡を絶つことにした。

私は同時に二人の親友を失ったことになるが

今でも二人のことは大好きだし

私は世界中の誰よりも

二人がよりを戻して再び恋人同士になることを願い

二人の幸せを祈ってきたと自信を持って言える。

いつか絶対もう一度

親友に戻れる日がくると信じている。


高校3年生の時

事件に巻き込まれて抜け殻のようになってしまった彼女を

自分の将来を捨ててでも

救いたいと言った私の気持ちは嘘ではなかった。

何年たってどんな状況になっても

私達はずっと親友だった。

今は離れているけれど

これからもずっと親友。


どうか彼女と

彼女の旦那である私の親友と

3人の子供たちが

幸せでありますように。